今、全国で増えているサイバー攻撃の被害を防ぐ勉強会が、札幌の道警本部で開かれました。

「今すぐ私のビットコインアドレスに、1ビットコイン送金してください」

誕生日ケーキを前に仮想通貨を要求する子どもの動画。AIでつくられたフェイク動画です。

18日、道警本部で開かれたサイバー攻撃を防ぐ勉強会のひとコマです。

こちらは、工場の温度管理のシステムを再現した画面。

ウイルスに感染したUSBを差し込んだ途端、システムが破壊され、工場の温度がみるみる上昇していきます。

今、全国で増えているサイバー攻撃やフェイク動画。

9月、大手飲料メーカーが身代金を要求するサイバー攻撃を受け、工場の生産が一時停止になりました。

また、オンライン通販サイトでもシステム障害が発生し、オフィス用品や医療や介護現場の商品が発送できなくなりました。

サイバーセキュリティの専門家は、私たちの意識を高めることが大切と強調します。

技術研究組合制御システムセキュリティセンター・渡部宗一専務理事
「(サイバー攻撃)されれば、非常に大きな損害が出る。(未然に防ぐために)セキュリティの意識が上がっていけば、いろいろな対応ができる」

帝国データバンクの調査では、北海道内の企業の29.4%が「サイバー攻撃受けた経験がある」と回答しています。

今や水道や電気と同じ、社会インフラとなったITのシステム。

ネットの寸断は、生活に大きな影響をもたらす時代になり、私たちもパスワードの強化やWi-Fiのセキュリティの見直しなど、古い意識の切り替えが必要と専門家は話します。