4月に知床半島沖で発生した観光船沈没事故から9日で230日。生存者の証言などがないなか、これまでわからなかった沈没の原因が船首付近のハッチからの浸水だった可能性が高まってきました。

 映像は、5月に海底から引き揚げられた観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」です。問題のハッチはこの部分で海底から引き揚げられた際、このハッチのふたが外れていたことが新たにわかりました。

 国の運輸安全委員会は、このハッチから海水が船内に流れ込み、船首部分の船倉(せんそう)やエンジンがある機関室を隔てる3枚の隔壁(かくへき)の穴を通じて船全体に広がったとみて、近日中に公表する見通しです。

 乗客乗員26人のうち20人が死亡、今も6人の行方が分かっていません。沈没原因の究明は現在、進められている業務上過失致死容疑の捜査にも影響を与えることになりそうです。


12月9日(金)「今日ドキッ!」午後6時台