札幌市中央区の住宅地では、16日朝からクマの目撃が相次ぎ、この目撃されたクマとみられる1頭がハンターに駆除されました。
住宅街の空き地を歩く1頭のクマ。

札幌市中央区円山西町3丁目の山のふもとにある住宅街で、午前7時前に撮影されたクマです。
この約30分後、100メートルほど離れた住宅の庭でもありました。
クマを目撃した男児
「この辺で見た。そこの木で何か食べていた」

男の子が目撃したのは、野球の朝練習から自宅に戻ってきた時でした。
目撃した男児の父親
「あと数分違っていたら鉢合わせていた可能性も。考えると恐ろしい」

目撃されたクマは2件とも子グマとみられ、体長約1メートル、毛の色は茶色っぽい個体だということです。
クマの出没を受け、近くの小中学校は16日、臨時休校となりました。
目撃情報は午後になっても続きました。
荒木颯太記者
「現場は山に面した住宅街です。規制線が張られ、ものものしい雰囲気を感じます」
その後、住宅街では…。
荒木颯太記者
「午後3時半前です。いま銃声が2発聞こえました」

札幌市によりますと「警察官職務執行法」に基づき、ハンターがクマ1頭を駆除しました。
体長約75センチ、2025年に生まれた個体で、市は16日朝に目撃されたクマと同じとみています。

堀啓知キャスター:クマが駆除された円山西町3丁目の現場にいる荒木記者に、現在の午後5時すぎの状況を伝えてもらいます。

荒木颯太記者による中継リポート
「現場は山に面した住宅街です。私は午後3時ごろに、この現場に到着し、当時は、広く規制線が張られ、物々しい雰囲気が漂っていました。
いまは規制線が解除され、駆除された現場に限りなく近づくことができています。
札幌市によりますと、クマは午後2時ごろから、この辺りの住宅街をうろついていました。
住宅の隣にある雑木林の木に登っていて、地面に降りたところで、ハンターが2発、警察官の命令で、地面に打ち下ろす形で、発砲したということです。
この場所では午前7時ごろから、庭や空き地で目撃が相次いでいました。
札幌市は、駆除されたのは今朝目撃されたクマと同じ個体とみて、引き続き警戒などを呼びかけています」
(2025年10月16日放送「今日ドキッ!」ニュース)