10月1日の記録的な大雨で、冠水などの被害が相次いだ北海道白老町。一夜明けた2日も、後片付けに追われました。
小林大樹カメラマン(1日・ヘリコプター取材)
「白老町の牧場です。小屋の周りが完全に冠水しているのがわかります」
白老町森野では、1日午後4時までの12時間の降水量が357ミリに達し、平年の10月1か月間に降る雨の量を100ミリ以上、上回りました。
1日、白老牛を生産するウエムラ牧場の入り口は、まるで川のよう。
牧場内にも土砂が流れ込み、2日も朝から後片付けに追われました。
白老和牛王国上村牧場 上村篤正社長
「こっちは何とか午前中に終わらせたんだけど、こっちは今ぐちゃぐちゃな状態」
幸い、従業員や牛に被害はありませんでしたが、排水や治水のために作った溝や土手などが壊れてしまったということです。
白老和牛王国上村牧場 上村篤正社長
「電気設備までやられたら水を牛に飲ませられなくなって大変だった。ただ、牛はストレスがたまっていて、影響は半年後~1年後に出てくるので非常に心配」
白老町によりますと、町内の床上浸水と床下浸水は2棟ずつあり、白老川のそばの空き家1棟が全壊したということです。
また、JR室蘭線は車両繰りの関係で2日も札幌市と函館市を結ぶ特急北斗など6本を運休しました。