去年3月、旭川市の公園で、当時、中学2年生の女子生徒が凍死した問題をめぐり、第三者委員会が背景にいじめがあったと認定、15日午後、会見する予定ですが、その内容について、遺族側が一部を不満とする所見を提出する方針であることがわかりました。
この問題は去年3月、中学2年生だった廣瀬爽彩(ひろせ・さあや)さんが旭川市の公園で凍死した状態で見つかり、背景にいじめがあったと遺族が主張しているものです。
旭川市教育委員会に設置された第三者委員会は、中間報告として、上級生らによる「性的な行為の強要」や「性的な動画の撮影と送信の強要」など6つの項目、10件以上の行為についていじめと認定。
これらのいじめには、爽彩さんの通っていた中学校や他校の上級生を中心とした7人の生徒が関与していたことなどを既に遺族側に報告、15日午後3時から、会見で説明する予定です。
関係者によりますと、この中間報告に対して遺族側は、一部を不満とする所見を提出する方針であることがわかりました。
いじめが認定されたことについては一定の評価を示しつつも、遺族側への聴き取りが不十分だということや、爽彩さんが強要された行為について加害者側の認識に沿ったような記述があることを問題視しているということです。
遺族側は、第三者委員会の会見後となる15日午後6時から独自に会見し、これらについて説明するとともに、いじめを認めてこなかった当時の中学校の校長、教頭、担任、教育委員会の対応の検証など、早期の最終報告を求めることにしています。