「今日ドキッ!」で以前お伝えした、ウクライナから避難したサハリン残留日本人の男性が、旭川で新たな日常を築こうとしています。
今の心境を語りました。
ウクライナから避難・降籏英捷さん(78)
「私がこの部屋を見に来たときには、これら(ボイラーなど)はすべて用意されていた」
ウクライナから孫たちとともに旭川に避難した、降籏英捷(ふりはた・ひでかつ)さん、78歳。市内の道営住宅に入居が決まりました。
降籏英捷さん(78)
「サハリンに住んでいたとき、これくらいの厚さの畳があったのを覚えている」
降籏さんは、戦後の混乱でサハリン=元の樺太から日本に引き揚げることができなかった残留日本人です。
結婚後、50年ほど暮らしたウクライナも、ロシア軍の侵攻を受けたため、先月、旭川で暮らす妹を頼って避難してきました。
それから3週間あまり。日本で放送されるウクライナのニュースに心を痛めています。
降籏英捷さん(78)
「今、ウクライナではロシア軍兵士がウクライナ人に残虐行為をはたらいている」「(自分が住んでいた)ジトミルに残してきた親戚のことを考えると心配になる」
当初は、状況が落ち着いたら「ウクライナに戻る」とも話していた降籏さんですが、いまは、永住帰国を考えています。
降籏英捷さん(78)
「日本に永住帰国することを決めるのは、とても難しい判断だった。妻と息子が亡くなり、ジトミルで1人で暮らしていたので、旭川でレイ子(妹)と暮らしたい」「両親が生きていたら、私たちが日本にいることを喜んでいると思う」「アリガトウゴザイマシタ」
「まずは日本語を学びたい」と話す降籏さん。
旭川で新たな生活が始まります。
4月13日(水)「今日ドキッ!」午後6時台