去年3月、旭川市の公園で、当時、中学2年生の廣瀬爽彩(ひろせ・さあや)さんが凍死し、背景にいじめがあるとされる問題で、旭川市の教育長が8日午前、市議会でいじめを認知してこなかったことについて、謝罪しました。
8日午前に開かれた旭川市議会の経済文教常任委員会で、旭川市教育委員会の黒蕨真一(くろわらび・しんいち)教育長は「二度と同様の事案が発生しないように力を尽くしたい。この度の結果を重く受け止め、心からお詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
さらに黒蕨教育長は「第三者委員会の調査の支援に最大限努める」と話しました。
この問題をめぐっては、3月27日、事実関係を調査してきた第三者委員会が「6項目について、いじめがあった」と認定、遺族側に報告していました。
黒蕨教育長は、爽彩さんが中学校に入学した直後に教育長に就任していて、いじめを認めてこなかった教育委員会の当事者の1人ですが、第三者委員会の報告から2日後の3月29日、初めて遺族に直接謝罪しています。
6項目のいじめの具体的な内容などについては、第三者委員会が遺族の了解などを得た上で、近日中に明らかにするとしていました。
しかし、表現をめぐって調整が難航しているため、公表は来週以降になる見通しです。

4月8日(金)午後0時12分配信