スノーボードアルペン、旭川出身の竹内智香選手、集大成のシーズンへ地元で覚悟を語りました。

先週の北海道東川町。
競技生活の集大成へ。

竹内智香選手は、ふるさとでトレーニングに励んでいます。

スノーボードアルペン 竹内智香 選手
「やっぱり地元にいたら、地元の温かさであったり支えがあるから苦しいことがあっても前を向ける。それは自分の地元ではない、東京であったり、他の場所では得られなかったものだと思ってます。」

■竹内智香選手(日本女子最多6度連続冬季五輪出場)
*2014年 ソチ五輪パラレル大回転・銀メダル
*2018年 ~約2年半・休養
ソチオリンピックでの銀メダル獲得を始め、日本スノーボードアルペンの歴史を切り拓いてきた竹内選手。
一度は第一線を離れたこともありましたが…。

竹内智香 選手
「当時未練もなかったんですけどもまたスキースノーボードをやるようになったときに、本当に素晴らしい世界にいたんだなっていう。それを気づかせてもらえたからこそ、いま本当にスノーボードが好きだっていうことを再認識できて、好きなスノーボードを一生大事にしていきたい」
2025年1月には、41歳にして、世界のトップ3に返り咲きました。
日本人女子最多7度目のオリンピック出場を確実にし、下した決断は。
■スノーボードワールドカップ(1月・スイス)
*パラレル大回転で竹内智香選手3位(4季ぶり表彰台)
*ミラノ・コルティナ冬季五輪派遣基準の最上位の条件をクリア

竹内智香 選手
「痛みや怪我と付き合うのに正直少し疲れてきた部分もあります。五輪への派遣選考基準をクリアできたことでもう一回神様が五輪へ全力でがんばりなさいと言ってくれているのかなと」
引退のきっかけはヘルニアから来る腰の痛み。
雪の上では痛み止めが欠かせないほどの状態でしたが…

竹内智香 選手
「オリンピックで勝ちに行きたいっていう明確な目標が出来上がることで、その腰の痛みとしっかりと向き合ってそれを乗り越えていこうって。自分でも不思議だなと思うのは終わりを決めると、人ってこんなに力が出てくるんだっていう。今これだけ本当に楽しく全力で頑張れてるのは、もう引退って決めたからだと思ってます」
この夏、トレーニングの中心は痛みをなくすための体づくりです。

競技人生27年のフィナーレへ。
最後まで駆け抜ける覚悟はできています。
竹内選手
「この数年の成績を見れば、おそらくメダルは極めて難しい。どんなに実力がある選手でも必ずメダルを手にできないのも、オリンピックでもあると思っているので、難しいからこそ、今の私には大きなチャンスがあると思いますし、引退・最後と決めて、自分の中で本当に不思議なくらいの覚悟と強さがあるので、本当に1秒1秒を満足のいく。毎日を積み重ねて、そのスタートに立ちたいと思います。」