暮らしの中にあふれる「さまざまな情報」や「ウソか?ホントか?わからない知識」を、その道の専門家が解説。今回は、これからの時期に気をつけたい紫外線に注目します。

実はこの時期の紫外線は、真夏と同じくらい強いんです。いま対策をしないとシミ・シワ、さらには病気のリスクが高まってしまうともいわれています。そこで、問題です。

■【問題】高齢者は若者よりも紫外線の影響を受けやすい?

この神話はウソ?それともホント?街で聞いてみました。

・20代
「本当です。高齢者の方が皮膚が弱いから、シミが多いっていうのはあると思います。僕、日焼けしてますけど、シミできてないので」

・60代
「ウソかな。若い人の方が新陳代謝も良いので(紫外線を)どんどん受けやすくなるんじゃないかな」

今回、解説するのは、人体の仕組みを知り尽くすスペシャリスト、北海道文教大学、當瀬規嗣教授です。

【解答】
・當瀬規嗣教授「これは本当です」

「お年寄りも若い方も、影響の度合いは同じくらい。だけどそこから皮膚は回復するわけですけど、高齢者の方が、皮膚が残念ながら老化してくるんですね。そうすると、皮膚って少なからず(紫外線で)ダメージを受けるんですけど、そのダメージから回復する能力が落ちてくるんですね。それでそのダメージが皮膚に蓄積しやすくなると、皮膚のダメージがたまってくるとガンとか起こりやすくなります」

皮膚の回復能力が衰えて、ダメージが蓄積されていくことで最悪の場合、皮膚ガンのリスクも上がってしまうと指摘します。

・當瀬規嗣教授
「お年寄りの方の方が『もう年取っちゃったからいいや』『どうせやっても変わらないだろう』みたいな考え方になりがちですが、お年寄りはそこを警戒した方が良いと思います」