美しい丘の風景が自慢の北海道美瑛町で人気だったシラカバ並木が14日朝、地域の人たちによって伐採されました。オーバーツーリズムが理由だということです。

谷本洋記者
「セブンスターの木の近くにあるシラカバ並木がすべて根元から切られています」

無残な姿で横たわるのは14日、切り倒された40本あまりのシラカバです。

このシラカバ並木は"丘のマチ"として知られる美瑛町の代表的な観光名所『セブンスターの木』の隣りにあり、13日まで、美しい丘の景観を演出していました。しかし、14日午前7時頃、地権者らによって伐採されました。

『セブンスター』の木の周辺は、オーバーツーリズムの影響で、夏は、観光客で溢れかえり、畑の無断立ち入りや、通行の障害が課題になっていました。

美瑛町農林課 平間克哉課長
「美瑛町にたくさんの人が訪れることは嬉しいが、農作業の、農作物に影響がある。地元の要望が強ければ、伐採はやむを得ない」

多くの観光客が訪れる『セブンスターの木』。地域住民の感情は複雑です。

地域住民
「世界トップクラスの景色なのに切っちゃうのはさみしい」

「(観光客が)道路に座り込んで、車が行っても全く避けてくれない。農作業の障害に十分なっている」

町では、引き続き、オーバーツーリズム対策を行っていくとしています。