大学へは84歳のいまも自転車通勤

(名城大学 飯島澄男終身教授)
「健康のために(自転車通勤を)やっています。(大学付近の名古屋の)八事は結構坂がある。朝は下りでいいが帰りは上りでいい運動になる」
趣味はフルートの演奏。去年の学園祭ではその腕前を披露。
(名城大学 飯島澄男終身教授)
「ボケ防止、面白いことはなんでもやる」

「研究って天才だけができるわけじゃない」
この日の単独インタビューでは新たな研究成果を教えていただきました。
(大石邦彦アンカーマン)
「…本当ですね。なんか金属音のような音が聞こえますよね」
(名城大学 飯島澄男終身教授)
「500ヘルツ」

カーボンナノチューブにLEDの光を当てると音が出ることを、2年前に発見した飯島さん。
(名城大学 飯島澄男終身教授)
「やっぱり化学って無限で、何が起こるか分からないなので我々は仕事しなければならない」
そして、決して謙遜ではなくこんな一言も。
(名城大学 飯島澄男終身教授)
「(私は) 凡人ですよ。じゃないとね、研究って天才だけができるっていうわけじゃない」
(大石邦彦アンカーマン)
「先生のその飽くなき探究心を支えているものって何ですか」
(名城大学 飯島澄男終身教授)
「好奇心。やっぱりわからないもの知りたい。どうなってるのか。ただそれだけですね」

飯島さんの研究スタイルは若い頃から変わらないそうで、とにかく顕微鏡を覗き、手を動かす。これを長年続けてきたからこそカーボンナノチューブと出会えたのではないかと話していました。
2年前には、カーボンナノチューブに光を当てると音がすることを発見しました。なぜ、音がするのか?どんなことに活かせるのか?についてはまだ研究途中なんだそうです。

飯島さん曰く「カーボンナノチューブはまだまだ未知の研究素材。私の論文の引用数も年々増えていて、現時点で5万8000件を超えている。世界の研究者が興味を持ってくれている証だ」と話していました。
論文の数の多さがノーベル賞受賞の判断材料の一つとも言われているだけに、期待が高まります。


10月第1週はノーベル賞ウィーク、関係する化学賞は10月3日、物理学賞は4日の発表で、そのほかの日程は、生理学・医学賞は2日、文学賞は5日、平和賞は6日、経済学賞は9日です。