
藤井聡太七冠、前人未踏の「八冠達成」に向けて、まだ手にしていないタイトルは「王座」ということになります。

8月4日に、その王座への挑戦権をかけたトーナメントの決勝が行われますが、その相手というのが愛知県一宮市出身の豊島将之九段なんです。
そこで勝ちますと、8月下旬から9月上旬ごろに始まる見通しの「王座戦五番勝負」で永瀬拓矢王座に挑戦することになります。

豊島九段と永瀬王座の2人は藤井七冠の「全冠制覇」に立ちはだかる大きな壁ということになります。対戦成績を見てみましょう。
藤井七冠は豊島九段とは21勝11敗、永瀬王座とは11勝5敗と、どちらにも分が良いのですが、実はとても縁のある方々でプライベートでも対局しているんです。

実は永瀬さんも豊島さんも名古屋にある杉本師匠の研究室にプライベートでやってきているそうです。
取材してみると、永瀬さんは朝に東京から新幹線に乗って名古屋にやってきて、夜は新幹線の終電間際まで対局していると。場合によっては晩御飯も食べずに黙々と対局しているそうなんです。

その様子を杉本師匠が立ち合いでずっと見ているそうなんですが、お互いの手の内を隠さず、全て手の内をさらけ出して対局しているそうです。
2人とも「上手くなりたい」という、その思いでずっと研究しているみたいです。
永瀬王座への挑戦権をかけて、藤井七冠はトーナメント決勝で豊島九段と8月4日に対局します。注目です。