25日朝早く、名古屋市中区でビルの駐車場から泡状の消火剤が噴き出し、道路まで広がりました。

機械の誤作動だとみられていますが、実は名古屋の都心では以前も同じようなことが起こっていました。

25日午前8時前、中区丸の内の路上で通りかかった人から「建物から泡が噴き出て道路に広がっている」と警察に通報がありました。

警察によりますとこの泡は火事の時に自動で噴き出す消火剤でしたが、当時、現場付近に火の気はなく誤作動とみられています。

(ビルの関係者)
「泡を外に放出しようと思って、シャッターを開けてしまった。そうしたら道にいっぱい出てしまった。最初来たときはシャッターを開けていない状態だったので(泡の高さ)はこのぐらい」

この泡は、愛知県農業共済会館の駐車場の1階にたまっていたものが、外に一斉に流れ出したのが原因でした。

(ビルの関係者)
「車を助けようと思いシャッターを開けた。結果的に道に泡が出てしまったので、どちらの判断が正しかったのかよくわからない」

こうした誤作動で消火剤があふれたのは過去にもありました。

2019年には名古屋の大須商店街で、立体駐車場に設置された消火装置から突然、大量の泡が流れ出しました。

この時は、駐車場内で車が壁にぶつかった衝撃で消火装置が誤作動したのが原因とみられています。

名古屋・中区(2019年)
名古屋・中区(2019年)

25日の消火装置の誤作動は暑さによる影響があるものとみられていて、けが人はいませんでしたが、ビルの関係者ら約20人が片付けに追われました。