三重県鳥羽市で2000年以上の歴史を持つ「熨斗鰒(のしあわび)」作りが始まりました。


海女漁が盛んな鳥羽市国崎(くざき)町の「鰒調製所」では、神事で供えられる「熨斗鰒(のしあわび)」作りの作業が始まりました。

まず、大きなアワビの身を取り出し、「のしがたな」と呼ばれる包丁でかつらむきにしていきます。


1ミリ程の薄さにしたものを天日で干し、琥珀色になったものを竹筒でのばした後、短冊状に切りそろえて編み込んでいくと「熨斗鰒」が完成します。

近年は漁獲量が減り、良質なアワビを確保するのも大変になっているということです。


(町内会会長 世古與司一さん)
「自然相手で難しい。海女さんの数も減っている。来年は大丈夫かな?という思いは持っています」