前人未踏の「八冠」を目指す将棋の藤井聡太七冠。
13日、佐々木大地七段の挑戦を受ける「王位戦七番勝負」の第2局が神戸市で始まりました。

タイトル4連覇を目指す藤井七冠が佐々木七段の挑戦を受ける「王位戦七番勝負」。

13日、その第2局が神戸市の老舗旅館で、佐々木七段の先手で始まりました。
王位戦は先に4勝すればタイトル獲得で、第1局は藤井七冠が勝っています。

(佐々木大地七段)
「(第1局に負けて)厳しいスタートではあるが、ここでタイに戻して七番勝負を盛り上げていきたい」

(藤井聡太七冠)
「王位戦で、いろいろ経験させてもらった。なじみのあるタイトルなので、これからもしっかり戦っていく」
色々な経験、その1つと思われるのが2022年、この宿で20歳の誕生日を迎えた藤井七冠が初めて飲んだお酒。

翌月のトークショーでは…
(藤井聡太七冠)
「(Q:初めてのアルコールは?)梅酒です。すごく甘くておいしかったのですけど。その後、日本酒を飲んだら辛くて、びっくりしました」
藤井七冠は夕食の食前酒で、完熟梅をたっぷり使った、とろみのある梅酒を飲んだそうです。

それ以来、梅酒好きになったのか、7月6日の会見では…。
(藤井聡太七冠)
「家では梅酒の炭酸割りを飲むことが多い。やはり甘いので飲みやすいという理由で」

そんな、甘い物が好きな藤井七冠が選んだ13日午前の“おやつ”は地元、丹波産の大納言小豆の“ぜんざい”に、なめらかな白玉が入った冷たいスイーツ。

午後は旬のマンゴーをふんだんに使った「マンゴーショート」を注文。
食べる前にまずはじっくり眺めたくなる美しさです。

そして、勝負めしは神戸牛やイクラ、卵焼き、アボカドなどが華やかに彩る「神戸牛肉ちらし」でした。

藤井七冠は王位戦に初挑戦した3年前から3年連続で、この宿で対局し全勝しています。
(藤井聡太七冠)
「本当に、こちらは素晴らしい対局場。有馬温泉で疲れを癒やしながら集中して対局ができている」

日本最古の温泉の一つとされる有馬温泉。
「大人のためのくつろぎ空間」を目指す静かな宿には、2種類の温泉露天風呂を兼ね備えたスイートルームもあります。

現在、棋聖戦でも佐々木七段の挑戦を受け、防衛に王手をかけている藤井七冠。
王位戦でもリードを広げるか。
第2局は14日夜に決着する見込みです。