7月9日岐阜県中津川市で、犬の散歩をしていた男性がツキノワグマに襲われけがをしました。ことしはクマに遭遇する可能性が高い「危険な年」である可能性も指摘されます。

クマに襲われないためにどうすればいいか、また、襲われたらどうすればいいのかを見ていきます。


(柳沢彩美アナウンサー)
まずはツキノワグマの特徴から見ていきます。ヒグマよりも少し小さいのがツキノワグマです。体長はまず120から145センチ。四つんばいの姿勢での高さが60センチ前後体重が40キロから130kgぐらいあります。

性格は基本的に警戒心が強いそうです。視力はあまり良くないですが、聴力が非常に優れています。雑食性で時速50キロ程度で走ることができるということです。


岐阜県ではどこで出没が確認されてるのかというと、2007年度から2022年度で県内ほとんどの市町村で確認されています。確認されていないのは、各務原市、羽島市、可児市、瑞穂市など、一部を除いて多くの市町村で出没しています。


では、どのように対策をすればいいのか。まずはクマに出合わないためにどうするのかを見ていきます。

鈴やラジオなど音の出るものを身に着ける。音が出るものなければ、大きな声で多声を出しながら歩くようにしてください。

早朝や夕方はクマの活動が活発になるので、この時間帯の里山周辺の散歩は避けるようにしてください。

そして、ゴミをあさりにクマが山から降りてくる可能性があるので、民家の外に生ゴミを置かないようにしてください。


では、もし出合ってしまったらどう対応すればいいのか。出合ってしまったときはとにかく刺激しないことが大事です。


大声を出さずにゆっくり後ずさりして、少しずつ距離をとるようにしてください。

また、特に母グマには注意が必要です。近くにいる子グマを守ろうとしますので、大変危険です。

今年は数年に1回の危険な年の可能性があり、クマが大量に出没する可能性があります。この数ヶ月の入山というのは本当に要注意だということを認識してください。

(CBCテレビ「チャント!」 2023年7月11日放送より)