中国ロックダウンの影響は東海地方にも
ゼロコロナ政策による、ロックダウンで住民の行動が厳しく制限されている中国。その影響は東海地方にも。
三重県四日市市で“あるもの”を作っている工場にも、上海ロックダウンの波が…
Q.何を作っている?
(シンコー 鈴木規子社長)
「ゴム手袋を製造する際に、手袋メーカーが使用する手袋の型です」
世界27か国に向けて、家庭用から工業用、医療用まで用途に合わせたゴム手袋を作るためのセラミック製の「型」を製造していますが…
(シンコー 鈴木規子社長)
「 実は上海工場が受注している製品だが、ロックダウンでなかなか難しいので、上海工場の分を助けている」
この会社は上海とマレーシアにも工場を持っていますが、3月末に上海が事実上のロックダウンとなり、従業員およそ60人を抱える現地の工場は稼働停止に。
しかし、新型コロナによるゴム手袋の需要の高まりを受け、顧客からの問い合わせは相次いでいて、ここ四日市市の本社工場では上海工場の分を埋め合わせる形で製造しています。さらに…
(シンコー 鈴木規子社長)
「(中国)政府に申請すれば陰性者だけで、会社にバブルのような状態をつくって(稼働再開の)申請が出せると」
4月から上海の工場では、従業員らの移動や行動を制限し、外部との接触を避ける“バブル方式”を取り入れ、従業員はこれまでの半数ほどの30人に。
定期的にPCR検査を受けるなど、感染対策を万全にした上で、工場に泊まり込んでもらい生産を再開しました。
工場には木製のパレットを敷き詰めベッド替わりに。そのほか、食料や日用品はSNSで希望を募って、外出が許可された従業員がまとめ買いするなど、厳しい条件の中で生産を続けています。それでも…
(シンコー 鈴木規子社長)
「60~70%の稼働をしています。会社のある(上海の)松江(ソンジャン)という町では、陽性者が0~1人という数字が出ている。それなら(ロックダウンは解除で)いいのではと思うが、中国政府の意向もありますし(難しい)」