2日、愛知県と三重県では、 線状降水帯が発生して各地で冠水などの被害が続出し、豊橋市では水没した車から救出された男性が死亡しました。
(宮田あやか記者)
「午後5時半過ぎの 愛知県豊橋市です。 市内を流れる梅田川が氾濫し、 辺り一面濁った水が 広がっています」

台風2号が梅雨前線を刺激した影響で、東海地方では1日から各地で大雨になり、非常に激しい雨が続いた愛知県東部と三重県南部には2日午後、線状降水帯が発生しました。
愛知県豊橋市では降り始めからの雨量が426ミリと平年の6月1か月間に降る雨量の2倍以上の大雨になり、梅田川などが氾濫しました。
この大雨で、豊橋市下条東町では水没した車から救出された60代とみられる男性が 病院に運ばれましたが、その後死亡しました。



(越智駿平記者)
「三重県伊勢市の伊勢神宮前では台、風の影響で流された木々の撤去が行われています」
三重県では 伊勢神宮の内宮に近い「おかげ横丁」で、店の窓ガラスが割れて散乱するなどの被害が出て、付近の人たちが片付けに追われました。


愛知県の豊川市内では今も広い範囲で冠水し、交差点には水没した車が残されています。3日午前9時現在、愛知県では豊橋市の一部、およそ3万5000世帯、7万6000人あまりに、命を守る最善の行動をとるよう呼びかける警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されています。

雨のピークは越えましたが、引き続き土砂災害などに注意が必要です。