ことしも「お中元商戦」が始まりました。

コロナ禍が一段落する一方、物価上昇の中で百貨店にも新たな動きが。


ジェイアール名古屋タカシマヤで、名古屋市内の百貨店の中でトップを切って、31日から「お中元商戦」が始まりました。

高級グルメや涼しげなデザート、ビール、そうめんといった定番品など、ことしは約2700点を取りそろえました。


(買い物客)
「いつも、お菓子を贈っているので、どれがいいかなと」
「夏はゼリー系やアイスクリームが良いかなと思っている」


新型コロナの5類移行で、パーティションなしでの接客や試飲サービスなども復活。

初日から大勢の人で賑わいました。

一方、値上げの波は、ここにも。

(ジェイアール名古屋タカシマヤ 佐田恵美さん)
「去年と比較すると食料品を中心に数十円上がっているという印象」


価格を据え置いている商品もありますが、値上げは商品以外にも。

(ジェイアール名古屋タカシマヤ 佐田恵美さん)
「物流体制の変化も非常に影響を受けていると考えている」

配送料金を去年より110円値上げ。

一方で、人気商品を中心に送料据え置きギフトも1000種類以上用意したということです。


また、配送のピークとなる7月1日から4日までは日時指定ができません。

物流業界の人手不足が課題となる中、配送業者の負担を減らすためです。


カタログの名前も「お中元」から「夏の贈りもの」に変更。

内容も、自分に贈るお取り寄せなどの商品や、話題のスイーツなどを充実させ、幅広い顧客獲得を目指しています。

(ジェイアール名古屋タカシマヤ 佐田恵美さん)
「お中元と言われると、どうしても格式張ったイメージがあるが、贈り物という側面と自分用の側面の両方を合わせて、お中元の市場を今後も拡大していこうと考えている」