暑さが厳しさを増す中、体を暑さにならす「暑熱順化(しょねつじゅんか)」が今、とても大事になってきます。名古屋の消防隊員の皆さんを取材しました。


(消防隊員)
「今週ちょっとずつ暑くなるので、体を慣らして下さい」

名古屋市西区の特別消防隊第二方面隊、日々市民の命を守るため奮闘する消防隊員ですが、本格的な暑さの到来に備え、準備を進めています。


5月に入り、週に3回行っているのは「暑熱順化トレーニング」。

暑さに対する耐性をつけ、夏本番で熱中症になってしまうを防ぐための「汗をかく訓練」です。


防火服やボンベ、ヘルメットなど約20キロの装備を身に付けた上で、腕立て伏せ、腹筋、スクワット、ランニングのメニューをこなします。

約15分の訓練を終えた隊員の額には、しっかりと汗が。


(第二方面隊 塚田修平消防士長)
「まだ体が暑さに慣れていないので、汗をかくことに重きを置いて訓練を行っています。これから暑くなってくるので、暑くなる前の5月から2~3週間かけて、体を慣らしていく」


例年、気温が上がると多くの人が熱中症で救急搬送されます。

では、予防のために私たちが日頃からできることは…。

(第二方面隊 塚田修平消防士長)
「これから暑い季節の本番がやってくるので、体を慣らすという意味でもジョギングやウォーキングで構いませんので、まずは汗をかく。汗をかいたら小まめに水分補給をすることが大切になってくる」