三重県伊勢市の森の中でフクロウの赤ちゃんが巣立つ瞬間に、カメラが立ち会いました。


古木の割れ目からひょこりと顔を出す可愛いフクロウの赤ちゃん。

三重県伊勢市の森の中で1か月ほど前に生まれました。

巣の近くでは母親が心配そうに赤ちゃんを見守っています。


森を管理する上之郷宏也さんによりますと、ここでは約20年前からフクロウが巣を作り、地元の人たちが毎年、子育ての様子を観察してきました。

そして、いよいよ赤ちゃんフクロウも巣立ちの時を迎えます。


巣の見える木に止まり、赤ちゃんの様子を見守る母親。

赤ちゃんは、お腹がすいているのか母親にエサを求め鳴いています。


あたりも暗くなったころ、赤ちゃんフクロウが決死の思いで巣穴から木に登ります。

そして、少しためらいながらも最後は見事にジャンプ。

羽を羽ばたかせながら無事に地面に着地しました。


(上之郷宏也さん)
「毎日フクロウと話をしました。『また来年も来いよ』って」


赤ちゃんは今後、自分でエサを捕らえることを覚えながら独り立ちしていくということです。