300年以上の伝統がある祭りが完全復活です。巨大な山車が海に向かって進む「亀崎潮干祭」が、愛知県半田市でゴールデンウィーク後半初日の5月3日、行われました。

(カメラマン)
「綱を持った男達が海へ入っていきました」

海に向かって進む、高さ約6.5メートル、重さ2.5トンを超える巨大な山車。半田市の浜辺で「亀崎潮干祭」が行われ、大勢の親子連れらが見守りました。

江戸時代から300年以上続き、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「潮干祭」
見どころは、山車が海へと進む「海浜曳き下ろし」です。

祭りの保存会によりますと、祭りが始まった当時、浜辺を通らないと目的地の神社に辿り着かなかった名残から、今もこの伝統が続くと言われています。この3年間、新型コロナの影響で行われていませんでしたが、完全復活です。

2.5トンの山車が100人を超える男たちによって曳かれ、波打ち際を進みますが、ぬれた砂浜に足をとられ、止まってしまう場面も。
応援の男たちが加わり、山車が動きだすと観客からは大きな拍手が起きました。

(大阪から帰省した人)
「お盆と正月より亀崎(地区)はこの祭りの時期が一番盛り上がるので、(山車が)海に入るっていうだけでテンションが上がる。絶対他では見られない景色。しかも天気が良いので写真も映えて最高です」
(観光客)
「皆さんで協力して山車を動かしたのは感動的だった」

「潮干祭」は5月4日も行われます。