愛知県瀬戸市の品野台小学校、この小学校に小学生時代に藤井聡太六冠を教えたことがあるという恩師がいるということで取材しました。藤井六冠は「どんな小学生」だったのでしょうか。

藤井六冠の母校、瀬戸市立效範小学校で藤井六冠が小学4年生の時の担任だった掛野友美さん。そして、小学6年生の時の担任だった井口亮一郞さん。2人に少年時代の藤井六冠の「とっておきのエピソード」を伺いました。

目立っていたのは将棋よりも…。

(藤井六冠 小6の時の担任 井口亮一郞さん)
「小学生の頃は本当に普通の子で、将棋の話を全然しなかった。勉強はできたんですけど、授業中も手を挙げる方ではなかった。目立つのは運動の方、足が速かった」

おじいちゃんなの? 小学生時代の口ぐせが…

(藤井六冠 小4の時の担任 掛野友美さん)
「『つまり』って(言葉を)よく使っていて、子どもじゃなくて『おじいちゃん』としゃべっているみたい。『つまり、先生それはこういうことですね』って、一言でまとめてしまう頭の良さがあるなと思った」

藤井六冠は実は「いたずらっ子」?

(藤井六冠 小4の時の担任 掛野友美さん)
「(藤井六冠に好かれていた?)いや、私は膝カックンされるくらいなんで。校外学習の時に『みんな、あっち見て』と説明している時に(膝が)カクッとなって。誰がやったの?とパッと見たら聡太で、ニヤッと笑っていて。そういうところは子どもらしくて、かわいいなって」

頭の中は将棋だけ?

(藤井六冠 小4の時の担任 掛野友美さん)
「帰り道に考え事をしていて側溝にはまったとか。『どうしたの』と聞いたら『(頭の中で)詰め将棋をしていて』と言って。頭の中で考えて動いているんだと思った」

掛野さんは藤井六冠が中学3年生の時に会ったそうで…。

(藤井六冠 小4の時の担任 掛野友美さん)
「中3の時点で大人び過ぎていて高貴なオーラがあって。なんか、もう違う人。私の知っている聡太じゃないと思った」

小学6年生の時の将来の目標は?

(藤井六冠 小6の時の担任 井口亮一郞さん)
「『将棋の横綱を目指したい』と書いてあったのは覚えていますね。(渡辺名人に)たぶん勝つだろうなと思って、私は見ているんですけど。七冠を目指して頑張ってほしい」

さらに、文集に「名人をこす」とも記し、夢を語っていた藤井六冠。

(藤井聡太 六冠:ことし3月取材)
「小学校の低学年の頃の話なので、そろそろ時効にしてほしいのですけど」

夢の実現に「一歩前進」するのか。名人戦第1局は、あす(6日)夜には決着する見込みです。