シリーズSDGs「地球を笑顔にするウィーク」です。
LGBTQへの理解を広めようと、名古屋のドラァグクイーンがサーカスの空中ブランコに挑戦しました。無事、成功したのでしょうか?

名古屋のゲイバー経営 ライラさん(38)の挑戦

(ドラァグクイーン ライラ・グレイルさん)
「『気持ち悪い』って言われても、『ありがとう』って言っちゃう」

名古屋市でゲイバーを経営している、ドラァグクイーンのライラ・グレイルさん(38)。

ドラァグクイーンは、偏見や差別を受けていた、ゲイ・男性同性愛者の人たちが、見返すために、派手な衣装やメイクをして女性に扮したのが始まりと言われています。


ライラさんが経営する名古屋市中区のゲイバー「ピース」では、個性的なドラァグクイーンたちが夜を盛り上げ、ゲイ以外の人もたくさん訪れます。

ライラさんは、“ゲイ”という自分のセクシャリティに、子どものころ気づきました。


そんなライラさんが今回挑戦することになったのが、木下大サーカスの空中ブランコです。

なぜ空中ブランコに挑戦?

ことし創立120周年を迎えた木下大サーカス。3年ぶりの名古屋公演は興奮に包まれていますが、おととしは新型コロナウイルスの感染拡大で5か月にわたり休演。観客動員数は5分の1に激減しました。

このため木下大サーカスは急遽、クラウドファンディングを実施。全国から目標の3倍となる3000万円あまりが寄せられたのです。

その中の一つが20万円の「空中ブランコ挑戦権」。
これに応募したのが、名古屋のドラァグクイーン、ライラ・グレイルさん(38)だったのです。


その理由は?

(ライラ・グレイルさん)
「“得体の知れないもの”って怖いじゃないですか、でも、知ったら興味を持つかもしれない。そういった(LGBTQを知る)きっかけの一つになれればと思います」