きょう(7日)東海3県の多くの公立中学校で卒業式が行われました。愛知県犬山市では「マスクなし」での合唱も。

犬山市の中学校で行われた卒業式。卒業生約240人のうち、ほとんどの生徒がマスクを外して出席しました。そのワケは…。

「式典中、児童生徒・園児の皆さんへはマスクの着用を原則求めません。保護者の皆さんは声を出さなければマスクなしで大丈夫です」(犬山市のホームページより)

犬山市の原欣伸市長は「マスクなし」の思い出を作ってあげたいとの思いから、卒業式のマスク着用について「原則求めない」と改めて発信。これを受け、中学校では生徒や教諭もマスクを外して参加しました。また…。


校歌斉唱や合唱もマスクを外したまま。式を終えて生徒たちは。
(生徒)
「このまま(みんなの素顔を)見られずに終わってしまうよりは、最後の1日だけでも、みんなの表情が見られて良かった」
クラスメイトに「マスクを外そう」と呼びかけたという、こちらの生徒は。
(生徒)
「3年間マスクを外して楽しむことができなかったので。(言うのは)ちょっと緊張しましたけど。ちょっと嫌な人もいるのかなと思いつつも、最後なので」
(保護者)
「入学式の時は顔がわからなかったので、表情が見られて嬉しかったです」
来週から(3月13日以降)マスク着用のルールが緩和される中、春からの高校生活について聞いてみると。
(生徒)
「マスクの時代だと『こういう顔だったんだ』となるのが気持ち的に良くない。最初から(マスクを)外して、自分はこういう顔だと表したい」


一方、マスクの着用が「卒業生個人の判断」に委ねられた名古屋市千種区の東星中学校。入場や卒業証書を受け取る際は、多くの生徒がマスクを外し。席につくとマスクをつける生徒が目立ちました。
(生徒)
「(保護者の)シャッターチャンスがある時は(マスクを)外しましたが、それ以外の時は着けていました。(中学校生活)最後はマスクを外して、笑顔の写真を撮っていただきたいと思ったのでマスクを外しました」
卒業生の学校生活は「コロナ禍」の中で始まりました。
(卒業生答辞)
「入学しても登校はできず、新しい友達にも会えず。暗闇に包まれていたような時間でした」

あれから3年、「コロナ禍」になってからの卒業式では初めて、マスクをしながら合唱しました。

(生徒)
「この学校で3年間、みんなで過ごせて本当に良かった」
「感染予防のためと、マスクに慣れてしまって。外すという行為に、あんまり慣れていなくて、着けている方が自然なので着けていた。すてきな思い出を高校でも作っていけたら」
「僕たちの絆だけはコロナは壊せませんでした」