新宿の街に残る「玉川上水」の面影

新宿駅の西に位置する都庁の近くには、アーチ状のレンガのモニュメントが存在。明治以降、都市の近代化により徐々に暗渠となった玉川上水ですが、その代わりとなる新たな水路が設けられることに。
このモニュメントは、明治時代に新宿駅構内の地下に設けられた玉川上水のレンガ造りの暗渠をモチーフとし、当時のレンガを一部使用して設置されました。
また、初台駅(はつだいえき)付近の道沿いには、玉川上水に架かっていた「三字橋(みあざばし)」の欄干が当時のまま今も残っています。地元の方によると、昔は蛍が飛ぶほど綺麗な水路だったものの、徐々に水質は悪化し、昭和40年以降に暗渠となったそう。

さらに、現在の東京都庁舎の場所には、かつて東京中に水を供給するための「淀橋浄水場」があったとのこと。玉川上水の衛生的な問題から設置されたこの施設は、水のろ過・貯蔵といった重要な役割を担い、急速に近代化する東京の街を支えました。
「この浄水場のおかげで、付近はとても水に恵まれた土地となった。さらに、学校や病院などのいろいろな公共施設も増えたそう。淀橋浄水場が新宿を発展させ、新宿が東京の中心となっていった」と道マニアは言います。

1970年代、「新宿副都心計画」によって、淀橋浄水場の跡地には京王プラザホテルや新宿住友ビルなどの高層ビル群が建ち並ぶことに。
この再開発を機に新宿駅の利用者はさらに増加。淀橋浄水場は1965年に廃止されましたが、その後はかつての浄水場の高低差を活かした都庁通りや中央通りなどの幹線道路が誕生し、今でも副都心・新宿を支えています。
CBCテレビ「道との遭遇」2025年9月2日(火)午後11時56分放送より










