「コロナ禍」の影響で自宅で過ごすことが増え、その時間を活かして趣味を楽しんでいるという方も多いのではないでしょうか。そんな中、愛知県瀬戸市の会社が製品化した“あるモノ”が、ストレス解消や癒やしにも役立つと注目を集めています。
長引く「コロナ禍」で密かなブームになっているのが、静かに楽しむことができる陶芸です。
愛知県瀬戸市の陶芸体験ができる店「CONERU(コネル)」。
ここで使われているのが、自宅のオーブンでも簡単に焼くことができる「オーブン陶芸粘土」です。
(CONERU 牧幸佑・代表)
「オーブン粘土は“家庭のオーブン”で陶器を焼くことができる特別な粘土。特別な練り方をしなくても、子どもでも簡単に練ることができる」

「オーブン陶芸粘土」は瀬戸市で採れた粘土に“専用の樹脂”が入っていて、成形後に約1週間乾燥させれば、自宅のオーブンの温度160度から180度で焼くことができます。
1000度以上の高温となる“焼き窯”が必要な一般的な粘土と比べ「おうち時間」で手軽に楽しめるとあって、売り上げはコロナ禍前の約2倍に。
(体験した親子)
「楽しかった」
「すごいと思う。そんな温度じゃ焼けない」
インターネットでも販売され、人気商品となったこの粘土。
作っているのは創業71年の老舗粘土メーカー「瀬戸製土」です。
(瀬戸製土 谷口元之・社長)
「これがオーブン粘土。最初に製品にしたのは、かれこれ40年近く前」
“密”を避ける行動が求められる「コロナ禍」が、ビジネスチャンスに繋がりました。
(瀬戸製土 谷口元之・社長)
「(Q:コロナ禍になって売れると思った?)全く思ってなかった。粘土は触っているとストレス発散、癒やしになる部分が結構ある。いろいろストレスを抱えている社会の中で、粘土がひと時でも癒やしになってくれれば幸い」