三重県の伝統食で、幻の漬物とも呼ばれる「伊勢たくあん」の漬け込み作業が行われました。
「伊勢たくあん」は、細長く品種改良され、食物繊維が豊富な御園大根を2週間ほど天日干しして、乾燥させたあとぬか漬けにします。

大正時代からつづく伊勢地域の伝統食ですが、「御園大根」の生産者は2軒にまで減っていることから、伊勢たくあんは「幻の漬物」と呼ばれています。

多気町のVISONで行われる漬け込み作業は、ことしで6回目。きょうは今月10日頃から天日干ししたおよそ4000本の御園大根を、生産者らが直径1.8メートル、高さ2メートルの樽に隙間なく、丁寧に敷き詰めていきました。

伊勢たくあんは、米ぬかや塩、唐辛子やウコンなどと一緒に2~3年発酵・熟成させることで完成します。












