2022年も残すところ、あと2週間あまりです。例年この時期は、本格的な忘年会シーズンに突入していますが、名古屋の街の「忘年会事情」を調査しました。

(12月13日:火曜日夜の居酒屋店内)
「乾杯、日々の疲れがとれる味がします」
「ごくろうさまでした」
「また来年も、よろしくお願いします」

ことしの忘年会シーズン、果たして盛り上がりはどうなのか。まずは名古屋市中村区の名駅三丁目を調査。火曜日の飲食店は集客に苦労するとよく言われますが、こちらの居酒屋は午後5時から翌日の午前5時までの営業です。

午後7時過ぎには店内1階は、ほぼ満席に。20代の会社員の方たちにうかがうと…。
(男性会社員)
「感染が心配なので、少人数で仲いい人だけでやってる感じ」

(女性会社員)
「細心の注意を払いつつ、久々の再会を楽しんでいる」
さらに、50代の会社員の皆さんは、昨夜(13日夜)は、ある「縛り」を設けていました。

(男性客)
「きょうの集まりの条件は『ワクチン4回接種』、これが条件」
(男性客)
「(感染者が)増えてきているから。会社としての忘年会は中止になった」
調査したところ、昨夜(13日)は2人から4人の「プチ忘年会」を楽しんでいた人がほとんど。

店によると11月末から予約が一気に増えてきたといいます。また、街中ではこんな声も。
(男子大学生)
「(忘年会は)ことしもないですね。ご飯はちょっと難しそうですね。感染のリスクが怖いですし」
(女子大学生)
「(忘年会は)ないです。コロナが始まってから少なくなりました。(できるなら)みんなで集まって、ご飯を食べたりしたい」

一方、こちらは中区・栄の歓楽街「錦三丁目」。北海道の食材を扱う居酒屋のドアには「本日満席」の文字。

(男子の大学3年生)
「大学生になってから、こういう機会がなかったので。ことし、やっとできるかな」

(女子の大学4年生)
「居酒屋で働いているけど(1~2年前は)お客さんも全然来なかったので。(今は)すごくみんな楽しそうに盛り上がっているので、2年前とは全然違う」

大学入学後、満足に経験できなかった忘年会がようやくです。さらに20代の若手会社員の皆さんは。
(男性会社員:20代)
「忘年会をしたいと思って、その予定を決めるための会を開いた。きょうは『プレ忘年会』ですね」

社会人2年目の3人組。新入社員だった去年は年末の飲み会は全くなし。この日は、まるで積年の恨みを晴らすかのごとく羽目を外していました。

本番の忘年会は、12月27日に約10人で予定。その際の感染対策はどうするのか、うかがうと。4人ごとにテーブルを分けることを「卓分け」と称し、安心・安全に乗り切ろうと話していました。
では、店長に現在の忘年会の予約状況を伺うと…。

(道南農林水産部 栄店 岡澤伸一店長)
「たくさん団体客の予約も入っているし、15人ほどの予約もある」
店としても基本的な感染対策を講じながら突っ走る忘年会シーズン。年末まで満席に近い状態です。

(道南農林水産部 栄店 岡澤伸一店長)
「今まで、できなかった分、皆さん仲間とたくさん飲んでほしい」
コロナ禍前の風景がもどりつつある、昨夜(13日)の「居酒屋見聞録」でございました。