歩きながらスマホを操作する、いわゆる“歩きスマホ”を禁止する条例を、愛知県江南市が制定する方針であることがわかりました。

(記者・愛知県 名鉄江南駅前)
「歩きスマホをしながら横断歩道を渡っています。危ないですね。あの人も。スマートフォンを眺めたまま階段を降りていきます」

スマートフォンを操作しながら歩く、いわゆる「歩きスマホ」。

以前CBCは、歩きスマホの際の視線を調べた愛知工科大学の小塚一宏(こづか・かずひろ)名誉教授を取材しました。

(愛知工科大学 小塚一宏名誉教授 2014年)

「(頭につけた装置で)両目の黒目を下向きのカメラで撮影する」

Q.目を撮影すると何がわかる?
「どこを見ているかがわかる装置」


見ている位置は、小さな丸となって画面に表示されます。まずは何も持たずに歩いてみると、前後左右に動き視野が広く保たれていることがわかります。

(記者)
「続いてスマートフォンを操作しながら歩きます」

視線は画面に釘付け状態です。視野は実に20分の1に狭まると分析できました。

(愛知工科大学 小塚一宏名誉教授)
「関係ない人がスマホをつっている人にぶつかられ、(駅で)線路に転落し、電車と接触、ひかれると、スマホを使っている人が加害者になる。本当に気を付けてほしい」

これまでも「歩きスマホ」など「ながらスマホ」の危険性については指摘されてきましたが、愛知県江南市では、来年度から、歩きスマホが禁止される見通しであることが分かりました。