暮らしが大きく変わる白内障手術
<白内障の手術「超音波乳化吸引術」>
「超音波乳化吸引術」は、傷口が小さく手術時間も短いため、目への負担が少ないのが特徴。日帰りでの手術も可能な術式です(※病院によって異なります)。手術は、点眼薬で麻酔をして角膜の縁を2〜3mm切開。そこに細い器具を挿入し、濁った水晶体を超音波の振動で細かく砕きながら吸い出します。切開した部分に人工の眼内レンズを入れたら手術完了。術後すぐは、麻酔や手術中のライトの影響ではっきりとは見えませんが、1週間も経てば、視界がくっきりするそうです。(※手術費用は保険適用です。詳しくは医師にご相談ください)
<眼内レンズは2種類>
眼内レンズは大きく分けて2種類。「単焦点レンズ」は、近くなら近く、遠くなら遠くと、一定の距離にピントを合わせるレンズ。対して「多焦点レンズ」は、いろいろな距離にピントを合わせることができる優れもの。単焦点レンズは保険診療。多焦点レンズは、レンズ次第では自由診療になるそうです。どのレンズにするかは、元の見え方やライフスタイルを基準に医師と相談しましょう。
<気になる人は医師にご相談を>
昨年白内障の手術を受けた人は、日本で170万件。日本の外科手術の中で一番多く、70歳以上の2人に1人が手術を受けている統計もあります。先生によると、術後は手術翌日に診察し、その後は1か月に2〜3回通院。2か月経てばスポーツなども全て可能だそうです。よく見えることで暮らしも変わるので、気になる人は医師に相談してみてください。
(2025年11月2日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)










