新型コロナ、6日に東海三県で新たに1万4334人の感染が確認されました。愛知県は9月6日以来となる1万人超えです。第8波への警戒が続く中、愛知県内の医療現場では、なお予断を許さない状況が続いています。

愛知県大口町にある「さくら総合病院」、入院患者が、この部屋にも…この部屋にも。
20ある新型コロナ病床は、1か月前から「ほぼ満床」の状態が続いていて、病室の状況を示すホワイトボードは、文字で埋め尽くされています。
(さくら総合病院 小林豊院長)
「2日前にも名古屋市中区から、受け入れ機関・入院施設が見つからず(こちらに)搬送されてきた」

11月1日から第8波に入ったと愛知県の大村知事が宣言してから約1か月。きょう(12月6日)発表の愛知県の新規感染者は1万150人で入院患者数は1023人。臨時の医療施設を除いた病床使用率は48%です。

一方、都道府県が出す「医療ひっ迫防止対策強化宣言」は入院患者が1064人以上、病床使用率50%が目安となっていますが、大村知事は、きょう(6日)の会見で…。
(愛知県 大村秀章・知事)
「1週間前と比べると(感染者数は)1.03倍と、ほぼ横ばい。頭打ちとなって、あす以降は減っていくことが期待される」
感染者数の減少について期待をにじませました。しかし…。

(さくら総合病院 小林豊院長)
「実際の医療現場は、県が認識しているよりも、ひっ迫した状態が続いているのは
間違いなく言える」

満床になった他の医療機関から患者を受け入れざるを得ないケースも出てきているということで、地域によっては「ひっ迫」とまではいかないまでも、病床の確保が厳しい所も存在しています。

(さくら総合病院 小林豊院長)
「現場の声を聞いて、各医療機関がどういう状況になっているかを、よく理解した上で現場の意見をくみ入れた施策をうってほしい」