加藤金次郎選手が15歳142日で今週行われるパナソニックオープン(大阪府堺市・泉ヶ丘カントリークラブ)でプロゴルファーデビューを果たすことになった。

史上最年少でのデビューとなる加藤選手は会見で「ゴルフを始めたときからプロになりたいという気持ちはあったので、プロとしてこういう舞台に立てることがすごく嬉しい気持ちでいっぱいです」と思いを語った。

「両親への恩返し」がプロ転向の決断の一つに

加藤選手は昨年、タイのQT(予選会)を通過した時点ですでにプロになることを考えていたが、「そのときはちょっと早いな」と判断。今年に入り、レギュラーツアーに予選会を通過して3試合出場し、下部ツアーでも全試合予選通過できたことで「もっともっとこの舞台で戦いたい」という思いが強くなったという。

さらに「ゴルフは本当にお金のかかるスポーツで、両親に道具代だったり、遠征費だったり、すごく支えてもらった」と語り、「自分の力で結果を出して恩返ししたい」という気持ちもプロ転向の大きな決断要因だと明かした。

「ショートゲームが強み」若き挑戦者の武器

加藤選手のドライバーの飛距離はトータルで270yほど、自分では「まだまだ飛ぶ方ではない」と分析する。「ロングホールの3打目だったり、ショートゲーム、アプローチ、パター、グリーンを外したときのアプローチパターでどれだけ稼げるか」を意識しており、そこが現在の強みだと語った。

「わくわくですごく楽しみな気持ちが大きい」デビュー戦への意気込み

プロデビュー戦となるパナソニックオープンを前に、加藤選手は緊張よりも「わくわくですごい楽しみな気持ちが大きい」と話す。

「プロとして憧れていたパナソニックオープンという舞台に立てるということはすごく嬉しい」と語る一方、「大きな大会に出るからといって浮かれるんじゃなくて、しっかり一打一打集中して自分らしいプレーができるように頑張りたい」と冷静な姿勢も見せた。

コースの印象については「高低差があったり、アップダウンというのがすごいある」「距離感だったり、正確性が求められるコース」と分析した。

「まずは貯金したい」賞金の使い道は堅実

プロになれば賞金を獲得できるようになる。その使い道について聞かれると「ゴルフの遠征費とか活動費はすごくかかるので、まずは貯金したい」と、デビュー前から将来を見据えた堅実な考えを持っている加藤選手。

体格面では「身長は今も伸びています。今は167センチ、体重は72キロ」とまだまだ成長途中だ。食事については「好きなものを好きなだけ食べています。」とし、好きな食べ物は「焼肉と寿司」、寿司のネタは「マグロかいくら」だという。

「ファンを呼べる選手になりたい」タイガー・ウッズを目標に

将来的な目標について加藤選手は「ゴルフファンの皆さんが会場に足を運んでくれるような選手になること」「日本を代表するようなプレーヤーで、海外で活躍したい」と意気込む。

目標の選手にはタイガー・ウッズを挙げたうえで「日本だと石川遼さんみたいなファンを呼べるような、魅せるプレーがすごい選手になりたい」と語った。

15歳にして明確なビジョンと目標を持ち、史上最年少でプロデビューを飾る加藤金次郎選手。今後の活躍に注目したい。