4月12日、日銀が物価に関して39年ぶりの高水準だと発表、あらゆるものの値段が高くなっている中で、以前に紹介した“激安で有名だった弁当”はどうなっているのでしょうか?

去年9月に取材した名古屋駅近くの居酒屋「八百屋ダイニングやすべえ」。

ランチタイムには日替わりの手作り弁当を500円で販売していました。

弁当にはサラダに飲み物、フルーツまでついて500円の激安価格。

果たして、あの値段は維持できているのでしょうか、改めて訪れてみると…。

ありました、変わらず500円です。しかし、店長は…。

(八百屋ダイニングやすべえ 鳴尾周飛・店長)
「結構、厳しいですね。ビニールハウスで育てる野菜は24時間ガソリンをたいて温度の調節をしなくてはいけないので。原価も、すごく上がっています」

弁当に使う野菜の仕入れ値は3割ほど上がっているということです、さらに…。

(八百屋ダイニングやすべえ 鳴尾周飛・店長)
「弁当の容器(の価格)が結構上がっていますね。サラダにも(容器は)付けますし。ご飯も別で付けるので、こちらの容器も価格が上がっていますね」

弁当やサラダ、ご飯を入れるプラスチック製の容器も原油高の影響で今後、値上がりが予想されています。

(八百屋ダイニングやすべえ 鳴尾周飛・店長)
「(サラダの容器は)フタと本体で別々に値段が付いている。どちらも上がってとなると、結構な大打撃になってくる。(価格の安い)厚さを薄くした容器に変更したりとか、中身を変えずにお客さんに提供できたら」


4月12日、日銀は企業間で取引される商品の価格変動を示す「国内企業物価指数」について、オイルショック以来39年ぶりの歴史的な高水準だと発表。

背景にあるのは、急速に進む円安やロシアによるウクライナ侵攻です。

そんな中、名古屋市守山区のガソリンスタンドでは…。

(アブサダBigバードカナヤ 藤井章マネージャー)
「(レギュラーガソリンは)今現在は174円です。高止まりが続いているという状態」

石油情報センターによりますと、愛知県の4月11日時点でのレギュラーガソリンの平均小売価格は、170円1銭と、前の週に比べ6銭安くなっています。

ウクライナ情勢の影響を受け、原油価格は高騰していますが、国からの補助金が上限1リットルあたり25円投入され、ここ数週間の小売価格は、ほぼ横ばいだということです。

(アブサダBigバードカナヤ 藤井章マネージャー)
「ウクライナ情勢の悪化によって、原油高騰も長く続くといわれているので。この先、さらに上がるという不安もある」