高校バスケの名門

名古屋市にある桜花学園高校。インターハイ 国体 ウィンターカップの三大タイトルを、合計71回(2022年11月時点)制している「女子高校バスケの名門」です。

2022年のチームを引っ張るのが、キャプテンの横山智那美選手<写真左>と副キャプテンの鈴木杜和(とわ)選手<写真中>。2人は互いに力を認め合う実力者です。



アジア大会ベスト5の実力者

横山智那美選手はU18世代の日本代表で、アジア大会のベスト5にも選ばれた逸材です。ポイントガードとしての動きは抜群。身長172センチながらもチームで最も多くリバウンドを取ります。ボールのそばにはいつも横山選手がいます。


鈴木杜和選手は派手に目立つプレーヤーではありませんが、味方の攻撃にスペースを作るなど、チームには欠かせない存在です。しかしこれまで順風満帆ではありませんでした。


入学直後に右ひざ前十字靭帯を断裂

1年生の6月に右ひざの前十字靭帯を断裂。練習再開までおよそ1年を要する大ケガでした。

今でもケアを入念に行っていますが、「どれだけしんどくても、バスケできていない時よりはマシ」と、ケガしたことを前向きにとらえています。


鈴木選手は寮の部屋で、手術前に同級生たちがくれた励ましの写真や手紙を、「大切なものです。とてもうれしかった」と見せてくれました。練習ではライバルですが、仲間を思いやる気持ちは忘れていません。


バスケ女王の強さの秘密

2022年の桜花学園は、夏のインターハイ4連覇を狙いましたが「3回戦負け」に終わりました。今年のスローガンは「崖っぷち」。自らを「挑戦者」と位置付けて、U18日清食品トップリーグやウィンターカップでの雪辱を誓います。

横山選手を筆頭に「負けず嫌い」が揃っている桜花学園。3時間休みなしで走り続ける練習と、飽くなき向上心が桜花の強さの秘密です。