名古屋の住宅街に現れたのは、国の特別天然記念物でした。

2日午前、名古屋市名東区の公園に現れたのは、2本の短い角とつぶらな瞳が特徴的な国の特別天然記念物「ニホンカモシカ」です。

体長は1.5メートルほど。雄か雌かは分かりませんが名古屋市によると若い個体とみられるということです。警察によりますと5月29日以降、名東区や守山区で「カモシカがいる」と通報が相次いで寄せられていました。

おととい(31日)には、守山区の神社でその姿が目撃されました。

2日に出没した名東区の公園は住宅街のど真ん中で、近くには小学校や中学校もあります。

名古屋市はカモシカに近づかないよう周辺住民らに注意を呼びかけています。捕獲しようとすると暴れるおそれもあることから、見守ることしかできず膠着状態が続いています。

名古屋市によりますと市内ではカモシカの目撃情報が毎年1、2件ほどあり、今回も、瀬戸市など愛知県東部の山間部から来た可能性があるということです。

市や警察はカモシカの捕獲は原則行わず、夜、山に帰るのを待つということです。