米価下落のカギは「買い戻し条件」撤廃と「無制限放出」
コメの専門家である荒幡克己教授によると、米価下落のキーポイントは2つあります。1つ目は、買い戻し条件の備蓄米は放出したら1年以内に買い戻すというルールを外すこと。2つ目は、足りなければ無制限に備蓄米を出すという姿勢を見せることです。

この2点によって、業者がコメを抱え込みたいという気持ちから余裕が持てるようになると見ています。この2点については、すでに小泉大臣の発言などで方針が示されています。
業界では、現状から見ると備蓄米50万トンが必要で、このくらいないと米不足は解消しないと見ていました。現在30万トンが放出されていますが、あと20万トン足りない状況です。
目安となる50万トンの放出は6月下旬頃になる見込みです。しかし、すぐに価格が下がるわけではなく、流通して価格が下がり始めるまでには3週間かかるとのことです。

専門家の見立てでは、7月下旬頃に5キロ当たり3900円台に下がる見通しです。小泉大臣が早く結果を出せるかどうか、注目が集まっています。
