本当は子どもが欲しい!避けられないお金の問題

日本財団による全国の15歳から45歳の男女6000人を対象に行った調査では、将来的に「子どもを持ちたい」と回答したのは37.2%、「持ちたくない・いなくてもよい」と回答したのは35.7%でした。
名古屋の街で、将来的に子どもが何人欲しいか聞いてみました。男性22人、女性29人の計51にアンケートしたところ、44人が子どもを「2人以上」希望すると回答。
しかし、子どもの数を考える際に、皆さんが「ネックになる」と口を揃えるのがお金の問題です。
(既婚・子ども1人の会社員男性)
「1人あたりにかけられるお金も決まっている。金銭的に子どもを育てるのは大変」
(既婚・子ども1人の会社員女性)
「1人生まれて、結構支出が多いなと。1人、2人が限界じゃないかな」

名古屋市内のマンションに住む小林さん夫婦。1歳半の男の子・奏太くんと3人
家族です。週1回のまとめ買いの日は、家族3人で車に乗ってスーパーに向かいます。
スーパーに到着すると、にんじんやキャベツ、魚をカゴの中へ。お肉は安さ重視で、お得な大容量パックに。お会計をして買い物が終了かと思いきや、別のスーパーに移動。
お買い得品を求めてスーパーを「はしご」します。次のスーパーでお目当ての卵をゲット。最後にふりかけを選んでまとめ買い終了です。この日の出費は約6500円でした。
小林家の1か月の食費は少ない時でも約4万円。おむつや日用品で月約2万5000円ほど。家賃約10万円、光熱費なども合わせれば月の出費は約20万円だそうです。
(小林さん夫婦)
「(夫婦)2人の時と比べて、子どもが増えてから変わってきた。買わないといけないものも増えたし、1歳でこれだけかかると、大きくなるにつれて、学校に入るとまた変わってくるとなると不安」
子どもが大学卒業までにかかる教育費用は800万円以上(大学卒業まで全て国公立の場合)と言われています。家計への負担は、さらに大きくなるばかり。本当は欲しくても現実は厳しく、子どもはあきらめるしかない状況も多いようです。