愛知県犬山市の犬山さくら保育園。8月後半、この保育園でも新型コロナウイルスが猛威を振るいました。



(犬山さくら保育園 岡田寿美代園長)
「一度に複数の感染者が出たので、まず2日間休園をして、園児と職員がいたクラスについては、さらに2日間学級閉鎖をして…」

8月20日から22日にかけて、園児と職員あわせて9人が新型コロナウイルスに感染。


保育園を2日間休園にし、感染者が出たクラスはさらに2日間の学級閉鎖を余儀なくされました。


この保育園に通っているのは、0歳から2歳までの子どもたち58人。感染対策にはよりいっそう注意を払っていますが、保育の現場ならではの難しさも…。


(犬山さくら保育園 岡田寿美代園長)
「さくら保育園の園児は0歳から2歳児で、マスクをつけられないので、一番は換気です」

換気の徹底に加え、手洗いや食事の時、子どもたちが向かい合わせにならないように注意しています。


犬山市の場合、園内の感染者数だけで自動的に休園が決まるわけではありません。明確な基準がない中、その都度、難しい判断が園長に求められるのです。






(犬山さくら保育園 岡田寿美代園長)
「0歳児1人には、3人の保育士がいないといけないのに、最低基準を割るようなことがあったら安全を守れないと思うので、その時は休園という判断をしないと」


もし、子どもが通う保育園が「休園」になってしまったら…

(保護者)
「今の会社はテレワークとか臨機応変に対応してくれるので助かるが、子どもを見ながら仕事となると、精神的につらい」

「休みをとらないといけないので、仕事場にも迷惑がかかってしまう」

国は、原則として保育所はなるべく休まずに開けてほしいと自治体に通知していますが、休んだ職員の代わりを見つけるのも困難な保育園も。


(犬山さくら保育園 岡田寿美代園長)
「もっと職員の数に余裕があって、1人2人休むくらいなら、開けられるくらいの余裕が欲しい」


保育現場は、綱渡りの状態が続いています。