麻原の元側近「自分で考えて」死刑直前に託した若者へのメッセージ

楠山さんとともにカウンセリングを行うのは、石川県の僧侶で脱カルト協会の理事でもある平野喜之さん(60)。

松本元死刑囚の側近で2018年に死刑が執行された、井上嘉浩元死刑囚と面会や文通を重ねてきました。その手紙には、若くしてオウムに入信したことへの後悔が綴られています。


(井上元死刑囚の手紙)
「麻原を信じたことそのものが罪のはじまりであり、全ての罪の責任は私にあります」
そして死刑執行の前に平野さんに託したのが、アレフに入信する若者たちへのメッセージでした。
(井上元死刑囚がアレフ信者に向けたメッセージ)
「自分の目で見て自分で考えてほしい。真理は麻原が独占できるようなくだらないものではない。どうか本当の自分を取り戻してください」


(平野喜之さん)
「実際の元信者で人生を台無しにしてしまった方の言葉を聞いたものとして、教団に引き入れて利用しようとする悪い人たちがいるんだということをよくよく知っておいてほしいと思います」