ある寿司店で “1か月間、毎日3食高級寿司だけを食べて痩せよう”という夢のようなダイエット企画が実施されました。ダイエットは成功したのか。1か月の挑戦に密着しました。

「コロナ禍の暗いムード吹き飛ばしたい」寿司だけダイエット“マツザップ”


今回の企画を考えたのは、岐阜県高山市の「松喜すし」の店主、中才一彦さんです。コロナ禍の暗いムードを吹き飛ばしたいと1か月間、毎日寿司だけを食べて痩せようという前代未聞のダイエットを企画し、「マツザップ」と名付けました。


参加は完全無料。参加者は毎日好きなだけ「タダ」で名店の寿司を食べられます。その代わりに、菓子パンやポテトチップスなどの間食やジュース、お酒も禁止。期間中は、医療機関で毎週血液検査による健康チェックも行います。


この企画で寿司を握るのは、4月に修行に入ったばかりの19歳の長男・虎之助さん。“飯炊き3年、握り8年”と言われる寿司の世界ですが、毎日10人分、朝・昼・晩と作ることで少しでも修行になればと任せる事にしました。


(松喜すし・中才虎之助さん)
「おいしく痩せていただきたいので、頑張りたいと思います」

応募で選ばれた20代から60代の男女10人が集まり、虎之助さんからルールの説明を受けたうえで全員が同意書にサイン。どんな人が集まったのでしょうか。

目標達成で結婚!人生を賭ける参加者も


参加者の1人、植杉祐貴さん(31歳)は最近太ってきた自覚がありますが、怖くて体重計に乗っていません。2021年に彼女ができてから、食べ歩きが多くなり体重が10kgも増加。“出会ったころの体形に戻したい”と同僚と一緒に挑戦することにしました。現在の体重は87㎏。目標はマイナス5㎏です。

迎えたマツザップ初日、さっそく植杉さんは店を訪れました。彼女のために痩せる決意ですが、寿司を目の前にすると握りに伸ばす手が止まりません。


(植杉祐貴さん)
「トロが甘くて、本当においしいです」

初日の夜に食べた寿司は22貫。寿司は、魚の良質なたんぱく質と脂質で食べ方次第ではダイエットも期待できそうですが、何しろ食べ放題。カロリーも気になります。5日後、体重を測ってみると1㎏の減量と思いのほか出だしは順調です。