愛知教育大学の「同窓会を中心とした構造に切り込まないとダメ」

一方、教員人事について詳しい名古屋の元中学校教諭、三浦明夫さん(74)は今回、教職員課長が教員出身者でなくなったことは「一定の評価はできる」としながらも…
(元中学校教諭 三浦明夫さん)
「全く十分ではない。『校長推薦』を教頭選考でもなくす。校長選考でもなくす必要がある。現に、これはほかの自治体でもやっていること」
校長や教頭への昇進は、教育委員会の人事担当者が試験や面接で判断します。

しかし、名古屋ではその段階に進む前に、所属する学校の「校長からの推薦」が欠かせないのです。
これは東京、大阪、札幌、福岡にはない「名古屋だけ」のもの。
(元中学校教諭 三浦明夫さん)
「校長の言うことを聞かないと推薦は受けられない。校長に続く道は開かれない」

名古屋市の小中学校では、校長など重要ポストを愛知教育大学の出身者が一定数占めていることが分かっていますが、この「校長推薦」が残る限り学閥の優遇はなくならないと訴えます。
(元中学校教諭 三浦明夫さん)
「学閥に切り込んだ調査が必要。愛教大同窓会を中心とした構造、そこに切り込まないとダメ」
金品授受問題の調査チームは、ことし8月に再発防止策を含む最終報告をとりまとめる予定で、どのような提言を行うかが注目されます。










