話題のドキュメンタリー10作品を日替わりで上映する「TBSドキュメンタリー映画祭」が、名古屋市内の映画館であす(3月22日)から始まります。

全国6都市で順次開催中の「TBSドキュメンタリー映画祭」。名古屋の初日は3月22日(金)です。中区・栄の「センチュリーシネマ」で全10作品を日替わりで上映するもので、今年度のギャラクシー賞受賞が決まったテレビ番組を「劇場版」として拡大したCBCテレビ制作の「劇場版 僕と時々もう一人の僕~トゥレット症と生きる」も公開します。

主人公のウーバー配達員・棈松怜音(あべまつれおん)さん(29)は、約15秒に1回、意図せず大きな声が出たり首振りなど体の動きが出てしまう「トゥレット症」と小学2年の頃から闘っています。

約140年前にフランスの医師によって発見されたこの病は、根本的な治療法は未だみつかっておらず、患者は1000人あたり3人~8人いると言われています。

作品は、患者らの日常を約2年に渡って記録した映像を90分にまとめたものです。

普段、公共交通機関など静寂が求められる空間が苦手な患者たち。これまでの取材では多くの患者が「映画館で気兼ねなく映画をみてみたい」と話しています。

そこで、この映画祭では22日(金)・23日(土)・31日(日)の合わせて3回の上映が予定されていますが、23日の回は上映中に「声出し」してもOKということに。患者の病状を念頭にしたこうした上映は、全国的にも珍しいということです。

【上映日時】※当日券あり
センチュリーシネマ (名古屋市中区栄の名古屋パルコ東館8階)
■22日(金) 午後0時半~
 23日(土) 午後0時35分~
 31日(日) 午前開始予定