米子市が、結核性疾病及び精神病に係る医療費の算定を誤ったため、国の交付金を過大に受けていた問題で、国への返還額は、新たに2億8000万円増え、総額で3億2000万円あまりにのぼることが分かりました。

都道府県及び市町村の特別な事情を考慮して、国から都道府県を通じて市町村に交付される特別調整交付金。

このうち、結核性疾病及び精神病に係る特別調整交付金は、結核性疾病及び精神病に係る医療給付費が多額である場合に交付されますが、令和3年11月の会計検査の際、米子市の算定方法に誤りがあり、過大に交付を受けていたことが判明しました。

この時、対象となったのは、平成29年度の一部で、米子市は、約4000万円を返還済みです。

今回、平成29年度12月から令和2年度11月までにかけての診療に対する算定ミスで、新たに約2億8300万円の返還が必要になることが分かりました。

米子市は、12月の定例会で補正予算を上程し、今年度中に鳥取県を通じて、国に返還するとしています。

米子市は、令和4年度からは、鳥取県国民健康保険団体連合会への事務委託を行っているということです。