ほとんどの人が読めない「鷦鷯さん」

名字研究家 髙信幸男さん
「島根県で私が珍しいと思ったのがこの「鷦鷯」です。どうでしょうか。読めますか?」

「鷦鷯」という名字は、なんと読むのでしょうか?
山陰で有名な土産物店に、この名字の方がいるということで訪ねてみました。

中浦食品 鷦鷯侑 副社長
「私の名字は、ササキです」

「鷦鷯」と書いて、「ササキ」と読むそうです。
この鷦鷯さん、島根県松江市の美保関地区に何軒かある名字なのだそう。


中浦食品 鷦鷯侑 副社長
「ほとんどの方が読めないので、何ですかこれはと言われます」

なぜ、この漢字で「ササキ」と読むのでしょうか。

名字研究家 髙信幸男さん
「島根県に普通の佐々木さんが多いと言ったじゃないですか。で、元々はこの鷦鷯から現在の佐々木に変わった可能性があると思います。実は仁徳天皇の別名なんです。大鷦鷯尊と呼ばれていました。その関係で、一族の方がこの鷦鷯を名乗ったと考えられます」

この漢字は「ミソサザイ」という野鳥を差す漢字表記でもあるとのこと。

他にも、鳥取県では「十九百(つづお)」や「鬼(おに)」。
島根県では「鈩(たたら)」や「五十殿(おむか)」などの珍しい名字や難読名字があると言うことです。

名字研究家もうなるほど謎の多い山陰の名字。
あなたも一度、名字の由来を調べてみてはいかがでしょうか。