かつて竹島で盛んだったアシカ漁を描いた絵本「メチのいた島」。その原作者で、島根県隠岐の島町に住む杉原由美子さんが、竹島資料室で4年ぶりに絵本の読み聞かせを行いました。
杉原由美子さん
「海で泳いでいると、メチがそばによってきます。すうっと近くに寄ってきて、ぽっかり顔を浮かべます。」
杉原由美子さんが描いた絵本「メチのいた島」が出版されてから、今年で、10年が経ちました。
メチとは、二ホンアシカのこと。かつて竹島で盛んだったアシカ漁や、住民とアシカのつながりを描いた絵本です。
杉原さんが、当時の様子を知る住民から話を聞き、2013年に出版、2020年には、英語版も制作され、世界に向けて発信されました。
杉原由美子さん
「この大人の、特にオスの二ホンアシカは獰猛で、声もすごかったらしいですね。」
島根県内はもちろん、県外の小学校などにも出掛け、読み聞かせを行ってきた杉原さん。ここ、竹島資料室での読み聞かせも夏の恒例企画となっていましたが、新型コロナウイルスの影響で開催できず、今年、4年ぶりの開催となりました。
杉原由美子さん
「私を取り上げてくれるとこだと思ってます。だから絶対忘れたくないし、出来るかぎりここではやりたいですね。」
今年で80歳になる杉原さん。隠岐以外での読み聞かせは、今回が最後かもしれないという思いで臨んだそうですが…
杉原由美子さん
「もしかしたら、またこれをきっかけに元気になるかもしれないという望みのあったので、今の感覚では、大丈夫かなと。やらなければならない、仕事ですよね。生涯の仕事だと思います。」
竹島資料室では毎週、島根大学と島根県立大学の学生が、竹島の歴史などについて、解説を行っています。
杉原さんの読み聞かせを聞いた学生
「杉原さんのように正確に知識を得た上で、自分ならではの体験、地域間で関心の差を感じた経験をもとに、杉原さんのように伝えていければなと思います。」
「メチのいた島」の出版から10年。杉原さんの思いは、世代を超えて、広がっています。















