商店街にかつての賑わいが戻ってきました。
島根県松江市の中心市街地にある商店街でかつて開催されていた土曜夜市がおよそ30年ぶりに開催され多くの人で賑わいました。
なぜ30年もの時を経て復活したのかそこにはある想いがありました。
記者 清水栞太
「松江市内の商店街に来ています。ご覧くださいものすごい数の人が来ています。」

24日、松江市の白潟・天神エリアの商店街で行われた「まつえ土曜夜市」。
通りを埋め尽くすほどの大勢の人が詰めかけました!
訪れた人は
「松江に活気が戻ってきたなというかここに来てよかったと思いますね」
「普段たまに通るんですけど10倍も100倍もいてビックリしました」
「お祭り最高~!さいこー!やったー!」

周辺は歩行者天国となり、キッチンカーや露店など50軒ほどが軒を連ね、まさにお祭りのような賑わいとなりました。
そんな賑やかな様子を特別に感じていた男性が…
松江本町商店街協同組合 野上伸明 理事長
「いや~すごいですねビックリしますね。30年か40年ぶりなんですけども」

そう話すのは、野上伸明さん76歳この商店街で呉服店を営んでいます。
こちらはBSSに残る45年以上前の当時の映像です。この土曜夜市、かつては毎週開かれていて多くの人が訪れていました。

そんな賑わいをみせる商店街でしたが…
松江本町商店街協同組合 野上伸明 理事長
「寂しい限りでした店舗も減っておりますし、空いたところは駐車場になってしまった感じで住む人間も少なくなってまして寂しい限りとしか言いようがない」
大型の商業施設ができるとそちらに人が流れてしまい商店街は徐々に衰退。
高齢化や店の撤退などで、土曜夜市は30年ほど前の開催を最後に途切れていました。
当時を知る野上さん、人一倍この賑わいを特別に感じていました。
松江本町商店街協同組合 野上伸明 理事長
「優しい感じの賑わいというか、新しい歴史の1ページが始まったといいように解釈して将来に繋げていければ」
30年のときを経て再び始まった土曜夜市。衰退していたこのエリアで復活させることに意味があると実行委員長は話します。

まつえ土曜夜市実行委員会 高田良和 委員長
「ここの松江の中心部いまドーナツ化している状態ですけどまた中心部に賑わいを復活させること、新規の出店それにも繋がっていければいいかなというので開催させて頂きました。」
オープニングセレモニーに参加した松江市の上定市長も出店を回って楽しんでいました。

松江市 上定昭仁 市長
「こういう風な楽しいイベントがあるってので松江市民以外の方もですね、県外の方、そして観光客の方も来ていただくことになるんじゃないかなと思うんですね。そうすると松江がどんどん活性化して中心市街地の賑わいもどんどんまた戻って来るのではないかと思って期待しています。」
市も期待を寄せる土曜夜市は、今後、毎月月末の土曜日に開催される予定です。