鳥取県は2日、米子市に住む30代の男性が「はしか」に感染したと発表しました。鳥取県での発生は2019年以来4年ぶりです。
鳥取県感染症対策課によりますと、男性は5月27日に38度台の発熱の症状が出て、翌28日に発疹や下痢の症状を発症。その後も発疹が続き、29日に県内の医療機関を受診しました。そして、6月2日に同じ医療機関を再度受診。検体を採取して衛生環境研究所で詳しく調べたところ、はしかと判明したということです。
男性は現在、自宅療養中で、症状は回復しているということです。
男性は5月21日までに、今年はしかの発生事例がある都道府県への移動・滞在があったということで、感染症対策課は、男性の立ち寄り先や接触者の調査などを進めています。
鳥取県内で、はしかの発生が確認されたのは2019年以来4年ぶりで、県は発熱や発疹などの症状が出たらすぐに保健所に連絡して医療機関を受診するよう呼びかけています。
はしかは、発熱やせき、発疹が出るウイルス性の感染症で、感染力が非常に強く、空気感染が主な感染経路です。そして、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、肺炎や脳炎を引き起こして重症化したり、死亡したりする場合もあります。
国立感染症研究所のまとめでは、今年に入って全国で12人の感染が確認されているということです。(5月24日現在)