趣味が高じ、いまや人気ミニチュア作家に。
ネットに作品を出品すると数分で売れてしまうという注目のミニチュア作家が、鳥取県米子市に住んでいます。
2児の母というこの女性、人気の理由とは?
年季の入った本に、拡大鏡。そして、アンティークな椅子…。その大きさはというと、手のひらに収まるほどの小さなサイズ。そうミニチュアです。


これらを作っているのは、米子市在住の主婦・多林由布子さんです。
多林由布子さん
「もともと(アンティークの)雰囲気がとても好きだなと思っていて、これがこのままミニチュアになれば良いなというところから」
2児の母の多林さん。子育てが落ち着いたのをきっかけに、5年前、小学生のころから好きだったミニチュア作りを再開しました。


1日5~6時間の作業をほぼ毎日。機械で木材を切り抜くなど、基本的に一からすべて作っています。
多林由布子さん
「使い古された使用感を出すために、塗装をかけた後に削ったりだとか」
趣味で再開したミニチュア作り。
しかし、ネットに出品し始めると状況が一変しました。
国内最大級のハンドメイド通販サイト「minne」。
多林さんの作品は、例えば椅子1脚で1万6000円ほど。決して安い価格ではありませんが、出品すればほとんど売り切れてしまうということです。

多林由布子さん
「ブライスの頭の大きさが大きいので、頭の大きさに合わせて、6分の1サイズの家具を家具を作ってほしいと頼まれまして」
人気の理由。それは、ファッションドール「ブライス」の世界観にぴったりだということ。
ブライスにミニチュア家具を合わせて可愛い写真を撮る大人が増えていて、多林さんのミニチュアへの需要が高まっているようなんです。

多林由布子さん
「何の告知もしてなくても、数分と経たずにすべて売り切れてしまう。海外だと中国の方が多いです」
「minne」によると、日本人が作る精巧で丁寧なミニチュアは、香港を中心に外国人客にも人気で、海外への売上はここ4年で7倍近くになったということです。

趣味が高じ、いまや人気ミニチュア作家となった多林さん。
今後はどんな作品でファンを楽しませてくれるのでしょうか。
多林由布子さん
「(今後は)大きなドールハウスが作れればなっていう風に考えてます。家具もそうなんですけど、家具と合わせた背景として、1つドールハウスが作れればなっていう風に」