国立公園・大山という最高のロケーションと手ぶらキャンプを楽しめる新しいタイプのリゾート施設がこのほどオープンしました。
テントに入ると中にあるのは、ベッドと…畳?
その狙いは?
まろやかな脂が特徴の鳥取和牛のサーロイン。これを塩コショウでいただきます。

記者 土江諒
「口いっぱいに脂のうま味が広がりました。とても美味しいです。そして私がお肉を食べたここ、後ろには大山も広がっているんですよね。」

先月、鳥取県伯耆町にオープンした「DAISEN RESORT 沢田ベース」。地元産の食材や調理道具を完備していて、1万平方メートルほどの敷地に17個のテントを常設しています。
ちなみに寝具はというと寝袋、ではなくエアーベッドです。
内装はスタッフ自ら考案したということですが中でもひと際目を引くのが…。

記者 土江諒
「こちらのテントなんですが、畳が広がっているんですよね。ちょっと入ってみますねー(寝転ぶ)。テントで畳なんて最高ですね。」

DAISEN RESORT沢田ベース 大石久美子さん
「インバウンドのお客様にも人気の和室になっているので、そもそもアウトドアで畳。(客も)びっくりしていた。」
エントランス部分の管理棟1階にはカフェスペースやホテルのようなシャワー室が。2階に上がると雄大な大山を一望できる展望デッキとなっています。

運営するのは伯耆町で旅行サービスなどを展開する「TOMONARI」。
異業種参入のきっかけになったのが…。
TOMONARI 亀井光康さん
「2020年コロナが始まって、当社元々インバウンド事業を軸としていて、事業がほとんど継続が難しくなったと。ほぼゼロ。」
旅行サービスが軒並み打撃を受ける中、目を付けたのが需要が高まっていたキャンプ事業でした。
2年前にテントなどオリジナルのキャンプ道具の開発・販売を始め、いずれは商品の発信拠点となる施設を造る構想を抱きながら事業を拡大。
この度、沢田ベースのオープンに至りました。

道具を持って来なくてもキャンプを楽しめる。そして、畳。国内の旅行客はもちろん、狙うのは中国や東南アジアからのインバウンド客です。
TOMONARI 亀井光康さん
「通常のホテルや温泉ももちろん良いが、ひと味違った体験。地方の自然の綺麗なところも味わいたい、インバウンドのお客様にも来ていただけるように努力したいなと思ってます。」
コロナ禍で苦しんだ経験を力に変え、そして、キャンプブームを追い風に。
ウリは国立公園・大山の雄大な自然。アフターコロナで増える海外客獲得を目指して、新たな大山の観光拠点の挑戦が始まります。